犬と猫の不妊/去勢手術

わんちゃんとねこちゃんの不妊/去勢手術についてご案内します。

去勢手術

去勢手術は、睾丸を手術で取り除く方法です。

この手術を行なう理由は、性的な活動をさせない様にし、望まれない繁殖防止の目的に行なわれるのが一般的です。また、ある種の治療として行なわれる場合もあります。犬において手術する利点は、うろつき回る行動や喧嘩等が少なくなり、攻撃性が減少する場合がありますが、あくまでも服従訓練の代わりではありません。手術する事によって、年老いてからの睾丸の病気がなくなり前立腺の病気も減少します。猫においても喧嘩やうろつきが減少します。しかし、去勢した猫でも自分の縄張りを見回るため、外に出たがる行動は変わりません。

避妊手術

この手術は、当院では卵巣と子宮を取り除きます。子宮だけを取り除いて卵巣だけ残しても不妊は可能ですが、やっかいな発情期がなくなりません。また、卵巣だけ取り除いて子宮だけ残しても子宮の病気に陥る事があるため、その病気を防ぐ目的も兼ねて1回の手術で子宮と卵巣を取り除く方法をとっています。この手術の目的は、望まれない妊娠および発情の防止と同時に、卵巣や子宮の病気を防ぐことも兼ねて行われます。さらに、4歳以降から発情期後の黄体期が長く続く場合、インスリンの抵抗性発現が見られ糖尿病に陥る事もあり、糖尿病への進行防止にも早期の避妊手術をお勧めします。手術の時期は、犬では生後6ヶ月以降から最初の発情が見られる前に手術をした場合、乳腺の腫瘍の発生危険度が少ないと言われております。したがって、最初の発情が見られる前に、手術をされる事をお勧めします。

猫においても生後6ヶ月以降から行なうのが一般的です。猫も同様に避妊する事によって乳腺癌になる可能性が減少すると言われております。

去勢・避妊手術は、全身麻酔下のもとで滅菌的手技を必要とする手術です。手術前には身体検査を行い、麻酔と手術を施しても安全かどうかの確認を致します。また、手術前と手術後の注意点もありますので、一度手術前にはご来院下さい。


ページトップ